リバーレースとは
リバーレースは、200年以上前に英国で生まれた伝統的な織機によって織り上げられる、レースの中でも最も価値とされる素材です。
数千本もの細い糸を織機に掛けながら、時間をかけてゆっくりと織ることで、手仕事のレースに近い繊細な美しさ、立体的な陰影が生まれます。高速で大量に生産される一般的なレースとは異なり、柄の輪郭、糸の重なり、陰影の深さに大きな違いがあります。その仕上がりの美しさから「レースの女王」とも呼ばれ、世界のオートクチュールメゾンや高級服飾の世界で用いられてきました。
その希少性は、完成したレースだけでなく、それを生み出す織機にもあります。リバーレース機は、現在では新たに製造されていません。現存・稼働する織機は、世界でおよそ150〜200台ほどといわれています。古いものでは100年近く前に造られた織機を、熟練した技術者が修理し、細かな調整を重ねながら使い続けています。
LUSUPが採用しているのは、兵庫県に本社を置く栄レースのリバーレースです。栄レースは、世界に現存するリバーレース機のうち87台を保有し、リバーレースの生産量で世界トップシェアを誇る日本企業です。
1台の機械に数千個もの糸巻きをセットし、そこから引き出された細い糸を複雑に交差させながら、繊細な柄をゆっくりと織り上げます。糸を整え、織機にセットするまでの下準備にも、多くの手作業と熟練の技術を必要とします。
リバーレースは、単に美しい柄を加えるための装飾ではありません。すでに新たに作ることのできない機械と、それを扱う技術、長い時間をかけて受け継がれてきたものづくり。そのすべてが重なって生まれる、現代では容易に再現することのできない素材です。
LUSUPでは、このリバーレースを、黒のシルクに華やかさを加えるためだけの装飾ではなく、もう一つの表情を与える素材として使用しています。
遠くから見れば、静かな黒。近くで見ると、細い糸が描く柄と陰影が浮かび上がる。
見せるための華やかさではなく、身に着ける人だけが知る繊細さと希少性。
それが、LUSUPがリバーレースを選ぶ理由です。
